2020/09/20家を建てる時にかかる必要経費
家を建てる時にかかる必要経費
銀行から借入れする金額が決まり、その金額に自己資金を足せば、
家づくりの総予算が分かるのですが、総予算が出たら、
土地や建物への予算配分をする前に、別途でかかる様々な経費を
先に差し引くようにしなければいけません。
✔銀行にかかるお金
銀行で住宅ローンを借りる時、いくつかの経費が必要となるのですが、
これは、変動型の商品を選ぶか?あるいは固定型の商品を選ぶか?
によっても違ってくるし、つなぎ融資に伴う手数料や金利なども
銀行によって違ってきます。それゆえ、住宅ローン選びは、
金利だけに着目するのではなく、こういった初期費用も加味しつつ
選ぶようにしなければいけません。
✔火災保険・地震保険
火災保険は、保険会社によって条件や費用が違います。そして、家の構造によっ
ても費用が大きく違ってくるし、加入する年数によっても費用が違ってきます。
また、保障範囲によっても費用が違ってくるし、家だけの火災保険に加入する
か?あるいは家財まで加入するのか?によっても費用が違ってきます。
例えば、省令準耐火構造(T構造)は、一般の木造住宅よりも
60%ほど保険料が安く設定されているのですが、これは年間で2.5〜3万円ほどの
違いをもたらします。また、水災被害リスクが高い地域かどうかも
保険料に大きな差を生みます。水災リスクが高い地域で家を建てるとなると、
必然的に、保障範囲が広くなり保険料が高くなってしまうし、同時に、家財道具
にも保険を掛けるようになるため、さらに火災保険費用が高くなってしまうから
です。このように、火災保険も、構造や地域によって火災保険の予算が違ってく
るということを理解しておく必要があります。地震保険については、
どこの保険会社で加入しても費用は変わらないこと、火災保険に加入しないと加
入出来ないこと、最長で加入出来る期間が5年であること、省令準耐火構造かそ
うじゃないかで保険料が大きく異なること、耐震等級によって保険料の割引率が
違ってくること、などが特徴として挙げられます。また、加入出来る保険料が、
火災保険で加入出来る価格の半分までであるため、もし地震によって家が倒壊し
たとしても、保険料だけで建替えが出来るわけではないということも、理解して
おかないといけません。
✔登記費用
土地を購入した場合、“所有権移転登記”費用が必要になり、土地購入費用を銀行
から借入れをする場合、土地を担保に取るための、“抵当権設定登記”費用が必要
になります。また、家が完成した時に行う登記が、“建物表題登記”と“所有権保存
登記”です。かつ、その登記が完了したと同時に、その建物にも担保を設定する
ために、銀行が建物に抵当権の追加設定を行うようになります。
この他、土地の地目が宅地じゃない場合、“地目変更登記”が必要になったり、
その土地に建つ古家を解体する場合、“建物滅失登記”が必要になるので、
こういった費用も見落とさないようにしないといけません。いかがでしたか?
これらが、いわゆる諸経費と呼ばれている費用です。これらの費用を見落とした
り、安く見積り過ぎないように気をつけていただければと思います。